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「感激のあまり動悸(どうき)が止まって卒倒する」

Page Type Example
Example ID a1071
Author 坂口安吾
Piece 「FARCEに就て」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 45

Text

この言草(いいぐさ)を、又、ファルス精神のしからしめる所であらうと善意に解釈下されば、拙者は感激のあまり動悸(どうき)が止まって卒倒するかも知れないのですが——

Context Focus Standard Context
感激のあまり 動悸が止まって卒倒する ()

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 卒倒する > 感激する つる>感極まる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
過大誇張 (auxesis) 「この言草」を「善意に解釈」された場合に「拙者」が得る感激は、心臓の鼓動が停止し、気を失って倒れてしまう、という極度の反応が身体に現れるほど大きく強いものである、という主張がなされている。
心理描写 (psychological-description) 心肺の停止と意識の喪失という極端な事態を提示することで、自分の意見に理解を示してくれることが、そのような事態を引き起こしかねないほど、心理的な衝撃を与えるものであると表現する。