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「表情が、溢れんばかりに湛えられる」

Page Type Example
Example ID a1039
Author 谷崎潤一郎
Piece 「秘密」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 40

Text

男と対談する間にも時々夢のような瞳を上げて、天井を仰いだり、眉根を寄せて群衆を見下ろしたり、真っ白な歯並みを見せて微笑んだり、その度毎に全く別趣の表情が、溢れんばかりに湛えられる。

Context Focus Standard Context
表情が 溢れん 湛えられる

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 あふれる = 満ちる 満ちる=あふれる

Grammar

Construction AがBばかりにC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Elaboration
B Source
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C が-主語
2 B ばかり[に] C ばかり-いまにも〜しようとする状態
3 B [ばかり]に C に-行われ方・あり方

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) 過剰なほど感情が表情に現れていることを表し、表情の豊かさを表現する。
過大誇張 (auxesis) 「溢れる」という動詞を用いることで、液体の過剰性想起させる。