目次

「大変耳の悪い群衆は親切にとりついでやった」

Page Type Example
Example ID a1025
Author 坂口安吾
Piece 「村のひと騒ぎ」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 41

Text

『次郎助や、一番安いのを一升だけ……』だが、大変耳の悪い群衆は、次郎助へこう親切にとりついでやった。『いい酒を一樽だとよ!』

Context Focus Standard Context
親切に (意地悪に)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 親切 ←→ 意地悪 親切<-->意地悪

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
人物描写 (description of a character) わざと注文の意図とは逆の内容を伝えるという群衆の意地悪さを描写している。
皮肉・反語・アイロニー (irony) 「一番安いのを一升だけ」と注文したのを「いい酒を一樽」と取り次ぐ不親切さを「親切に」と表現することで、取り次いでやるという表面的な親切と、注文の意図とは逆の内容を伝えるという意地悪さの齟齬を強調している。