「『篦棒(べらぼう)め、イナゴもバッタも同じもんだ。第一先生を捕まえてなもした何だ。菜飯は田楽の時より外に食うもんじゃない』とあべこべに遣り込めてやったら『なもしと菜飯とは違うぞな、もし』と云った。」
| Context | Focus | Standard | Context | 
|---|---|---|---|
| 菜飯 | (なもし) | は田楽の時より外に食うもんじゃない | 
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type | 
| Lexical Slots | Conceptual Domain | 
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| Preceding | Morpheme | Following | Usage | 
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| Category | Effect | 
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| 類音反復・類音語接近 (paronomasia) | 「なもし」という語尾の音に似た「菜飯」に話題をシフトしている。内容的には連関が無いにもかかわらず、菜飯についての主張を、なもしの話題について「遣り込めてやった」という根拠としている。 | 
| ユーモア (humour) | 菜飯田楽は、米の飯に大根葉を乾燥させ炊き込んだものと味噌田楽を合わせた料理。「なもし」から「なめし」を類音性にもとづいて連想し、「菜飯」から「田楽」を食の慣習から連想している。この連想の連鎖は言葉遊びに近いが、論理的な説得力をもつかのように話しているところにおかしみがある。 |