目次

「五社峠の峻嶮(しゅんげん)を越えて」

Page Type Example
Example ID a0987
Author 谷崎潤一郎
Piece 「吉野葛」
Reference 『谷崎潤一郎』
Pages in Reference 221

Text

なお昆布氏の報告によると、国栖から入の波までは、五社峠の峻嶮(しゅんげん)を越えて六里に余る道程であり、それから三の公へは、峡谷の口もとまでが二里、一番奥の、昔自天王がいらしったと云う地点までは、四里以上ある。

Context Focus Standard Context
五社峠の峻嶮 (峻厳な五社峠) を越えて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 峻厳 > 厳>峠

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
図地構成 (figure-ground organization) 「峻厳な五社峠」という名詞句の、修飾・被修飾の関係を反転したように感じられる。「峻厳」を主要部とすることで、換喩的な表現となり、五社峠の峻厳な様子が際立ち、峠の険しさに焦点があたる。