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「火花がパチパチあがり見ていてさえめまいがする位でした」

Page Type Example
Example ID a0954
Author 宮沢賢治
Piece 「双子の星」
Reference 『新編銀河鉄道の夜』
Pages in Reference 25

Text

二人のからだが空気の中にはいってからは雷のように鳴り赤い火花がパチパチあがり見ていてさえめまいがする位でした。

Context Focus Standard Context
めまいがする (辛い状態)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 めまいを覚える > つらい 目を回す>つらい

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A て[さえ] B て-動作・作用の行われる事態
2 A [て]さえ B さえ-条件
3 B する[くらいでした] する(する)
4 B [する]くらい[でした] くらい-動作や状態の程度
5 B [するくらい]で[した] て-補助用言に連なる用法
6 B [するくらいで]し[た] する(する)
7 B [するくらいでし]た た-過去-終止形

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 二つの彗星が共に落下し、光り輝いている様子を描写する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 光の輝きの強さをその光によって引き起こされる目眩という身体感覚を仮定的に引き合いに出すことで表現する。