目次

「一つの黒い塊が湧きあがってきて」

Page Type Example
Example ID a0930
Author 坂口安吾
Piece 「村のひと騒ぎ」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 27-28

Text

すると、突然谷底の窪地から一つの黒い塊が湧きあがってきて導火線を這うように驀地(まっしぐら)にせりあがってきたが、音もたてずに百兵衛の腰へしがみつくと二人は全く一つになつて畑の中へめり込んでいた。(…)すると異様な人物は、『とっつぁんや、苦しかったらじっと我慢しなよ。人は苦しくない時に我慢ということの出来んもんじゃからな。村は一大事じゃぞ!』とこう言って苦悶の百兵衛を慰めたので、これが倅(せがれ)の勘兵衛(かんべえ)であることが分った。

Context Focus Standard Context
一つの 黒い塊 倅の勘兵衛 が湧きあがってきて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 > metonymy--1.1820-6--1.2010-3

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
風景描写 (scene-description) 最初に見えた段階では、人なのかどうか判別がつかなかったという視界を表現している。
擬物法・結晶法 (hypostatization) 人物を「黒い塊」と指示し、物体的に表現する。