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「踊るような腰つき」

Page Type Example
Example ID a0899
Author 坂口安吾
Piece 「村のひと騒ぎ」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 35

Text

――そこで此の好人物は両手を挙げて騒然たる会場を制しながら壇上へ登った。つづいて、くねくねした物慣れた手つきで掴み合いの女教員を引き分けたのである。と、この深刻な手つきは、流石の女傑たちも唖然として力を落してしまうほど、精神的魅力に富んでいた。そこで彼は踊るような腰つきでこう演説をはじめた。

Context Focus Standard Context
踊る (くねらせる) ような腰つき

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 踊る = 動く 動く=踊る

Grammar

Construction AようなB
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ような B 様-類似-連体形

Pragmatics

Category Effect
イメジャリー・イメージ (imagery) 踊る際の腰の動きになぞらえることで、当該人物が直立するのではなく、腰を動かす、または若干曲げるような姿勢であったことを具体的に想起させる。
人物描写 (description of a character) 踊る際の腰の動きになぞらえることで、演説する当該人物の体勢を描いている。