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「眼は耳のごとく思われる」

Page Type Example
Example ID a0789
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 20

Text

『既に、我と彼との別、是と非との分を知らぬ。眼はのごとく、耳は鼻のごとく、鼻は口のごとく思われる。』というのが、老名人晩年の述懐である。

Context Focus Standard Context

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 目=耳

Grammar

Construction AはBのごとくC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Target
B Source
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A C は-「〜は、〜は〜」
2 B の[ごとく] C の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 B [の]ごとく C ごとし-類似-連用形

Pragmatics

Category Effect
逆説・パラドクス (paradox) 前後の表現と合わせて、あらゆるものの区別を否定する、彼我の区別から超越した老名人の様子を表す。
挙例法・例証・範例 (example) 名人の域に達した人物にとって、個々の感覚器官が重要なのではなく、全体として物事を感じとっていることを、異なる感覚器官である眼と耳を同一視することを一例として挙げることで表現する。