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「雪のやうな肌が燃え爛れる」

Page Type Example
Example ID a0699
Author 芥川龍之介
Piece 「地獄変」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 135

Text

『その内には罪人の女房が一人、縛めた儘、乗せてある。されば車に火をかけたら、必定その女めは肉を焼き骨を焦して、四苦八苦の最期を遂げるであらう。その方が屏風を仕上げるには、又とないよい手本ぢや。のやうな肌が燃え爛れるのを見のがすな。黒髪が火の粉になつて、舞ひ上るさまもよう見て置け。』

Context Focus Standard Context

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 肌=雪

Grammar

Construction AのようなBがC
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Target
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形
3 B C が-主語

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 雪の持つ美しさや白さ、柔らかさを想起させ、女の肌の色合いや質感を具体化する。
イメジャリー・イメージ (imagery) 雪という熱に弱い事物を引き合いに出すことで、火事に燃え爛れる肌の脆さを表現する。
対照法・対照 (antithesis) 雪の白さを備えた柔らかな肌が炎によって爛れていく落差の大きさが際立たせられている。
人物描写 (description of a character) 雪の色合いや質感をとおして、罪人の女房の肌を描いている。