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「落葉のやうな色をしたその獣の背」

Page Type Example
Example ID a0678
Author 芥川龍之介
Piece 「芋粥」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 69

Text

やつと、追ひついた二人の従者は、逃げてゆく狐の行方を眺めながら、手を拍つて囃し立てた。落葉のやうな色をしたその獣の背は、夕日の中を、まつしぐらに、木の根石くれの嫌ひなく、何処までも、走つて行く。

Context Focus Standard Context
落葉

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 落葉 = 獣=若葉

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
2 A [の]ような B 様-類似-連体形
3 B を[した] C を-目的・目標(他動詞)
4 B [を]し[た] C する(する)
5 B [をし]た C た-存続-連体形

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 狐の毛色について、茶色という属性を共有する「落葉」を引き合いに出すことで、「茶色」だけでは伝達できない当該狐の独特の色味を落葉の色味をイメージさせることで具体的に想像させる。