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「煤を溶したようなどす黒い空気」

Page Type Example
Example ID a0654
Author 芥川龍之介
Piece 「蜜柑」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 23

Text

そうしてその四角な穴の中から、煤を溶したようなどす黒い空気が、俄に息苦しい煙になって、濛々と車内へ漲り出した。

Context Focus Standard Context
煤を溶した どす黒い 空気

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 空気 空気=すす

Grammar

Construction AようなB-C
Mapping Type 概念メタファー

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Target

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 A ような B 様-類似-連体形
2 B - C 統語関係

Pragmatics

Category Effect
明晰 (clarity) 窓から流れ込む煙の黒さの程度を、黒さの代表的事物である煤を引き合いに出し、さらに溶かすという状態の指定を行うことで、隙間なく完全な黒さを表現する。
自然描写 (description of nature) 煤を引き合いに出すことで窓から流れ込む煙の黒さを描いている。