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「ゴツンと息をのんだ」

Page Type Example
Example ID a0643
Author 坂口安吾
Piece 「村のひと騒ぎ」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 21-22

Text

つまり、ひどく担ぎやの寒川家の頑固じじいを思ひ泛(うか)べてゴツンと息をのんだのである。

Context Focus Standard Context
ゴツンと () 息をのんだ

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ごつん > とん>石
2 = 舌打ち=石

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 息を飲んだことが、あたかも息が石のような固体になり、身体の内部のどこかにぶつかったかのような苦しさや重みが感じられる。
イメジャリー・イメージ (imagery) 飲んだ息に石のような硬さが感じられる。
声喩・オノマトペ (onomatoeia) オノマトペによって、あたかも「ゴツン」という音が実際に聞こえてきたかのような印象を与える。
音象徴 (sound symbolism) 濁音の使用から、飲んだ息の大きさや重さが感じられる。