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「諸君は軽率に真理を疑っていいのであろうか?」

Page Type Example
Example ID a0632
Author 坂口安吾
Piece 「風博士」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 44814

Text

諸君は軽率に真理を疑っていいのであろうか? なぜならそれは、諸君の生涯に様々な不運を齎(もた)らすに相違ないからである。真理は信ぜらるべき性質のものであるから、諸君は偉大なる風博士の死を信じなければならない。そして諸君は、かの憎むべき蛸博士の――あ、諸君はかの憎むべき蛸博士を御存知であろうか? 御存じない。噫呼(ああ)、それは大変残念である。では諸君は、まず悲痛なる風博士の遺書を一読しなければなるまい。

Context Focus Standard Context
軽率に真理を 疑っていいのであろうか? (疑ってはいけない) なぜならそれは、諸君の生涯に様々な不運を齎らすに相違ないからである

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 疑う > 禁じる 疑う>差し止める

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
皮肉・反語・アイロニー (irony) 頻繁に見られる形式の反語表現で、「疑っていいのであろうか?」と問うことで疑ってはいけないことを示唆している。
修辞疑問・修辞的疑問文 (rhetorical question) 「疑っていいのであろうか?」と問うことで疑ってはいけないという意見を示唆している。