目次

「躍る胸に鬘(かつら)をひそめて」

Page Type Example
Example ID a0624
Author 坂口安吾
Piece 「風博士」
Reference 『坂口安吾』
Pages in Reference 15

Text

そして諸君、余は何のたわいもなくかの憎むべき鬘を余の掌中に収めたのである。諸君、目前に露出する無毛赤色の怪物を認めた時に、余は実に万感胸にせまり、溢れ出る涙を禁じ難かったのである。諸君よ、翌日の夜明けを期して、かの憎むべき蛸はついに蛸自体の正体を遺憾なく暴露するに至るであろう!余は躍るに鬘(かつら)をひそめて、再び影のごとく忍び出たのである。

Context Focus Standard Context
躍る (気持ち) に鬘をひそめて

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 気持ち metaphor--1.5602-4--1.3010-6

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
重義法・秀句 (pun) 修飾部に感情の文脈、述部に身体の文脈をもってくることで、「胸」の意味を二重にしている。
人物描写 (description of a character) 感情的な昂りによって、同時に胸が物理的にも動いていたという様子が感じられる。