目次

「赤ふんは岸へ漕ぎ戻して来た」

Page Type Example
Example ID a0565
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 25

Text

船頭は真っ裸に赤ふんどしをしめている。野蛮な所だ。もっともこの熱さでは着物はきられまい。日が強いので水がやに光る。見つめていても眼がくらむ。事務員に聞いてみるとおれはここへ降りるのだそうだ。見るところでは大森ぐらいな漁村だ。人を馬鹿にしていらあ、こんな所に我慢が出来るものかと思ったが仕方がない。威勢よく一番に飛び込んだ。続づいて五六人は乗ったろう。外に大きな箱を四つばかり積み込んで赤ふんは岸へ漕ぎ戻して来た。

Context Focus Standard Context
赤ふん (赤ふんどしをしめた船頭) は岸へ漕ぎ戻して来た

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 ふんどし > 船頭 ふんどし>航海士

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
象徴・シンボル (symbol) 野蛮な土地柄の象徴として、赤いふんどしだけを表現する。