目次

「君子という言葉は字引にあるばかりで生きてるものではない」

Page Type Example
Example ID a0435
Author 夏目漱石
Piece 「坊っちゃん」
Reference 『夏目漱石』
Pages in Reference 93

Text

おれは君子という言葉を書物の上で知ってるが、これは字引にあるばかりで、生きてるものではないと思ってたが、うらなり君に逢ってから始めて、やっぱり正体のある文字だと感心したくらいだ。

Context Focus Standard Context
君子という言葉…は 生きてる (実際にいる人を表す)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 生きる = 実在する ある=生きる

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
対照法・対照 (antithesis) 実際に使用されていることばを存命中の人間に、辞書に収められているのみのことばを既に死んだ過去の人間に、それぞれ対応づける表現。生きていることばがその機能を果たしているのに対し、辞書にあるのみで死んだことばは、今では本来の役割を果たしていない、という対比が見て取れる。