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「圭角がとれたとは称し難いなが」

Page Type Example
Example ID a0417
Author 中島敦
Piece 「弟子」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 83

Text

放浪の年を重ねている中に、子路ももはや五十歳であった。圭角(けいかく)がとれたとは称し難いながら、さすがに人間の重みも加わった。

Context Focus Standard Context
圭角がとれた (温厚になった) とは称し難いながら

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 = 凶暴 がさつ=角

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 性格上の荒々しさを、玉の角にたとえて物化して表現している。性格という抽象的なものを具体物によって理解できる。
人物描写 (description of a character) 玉の角が悪い手触りを与えることから、性格上の荒々しさが周囲の人に不快感をもたらすということが読み取れる。