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「一道の殺気がまともに額を打った」

Page Type Example
Example ID a0384
Author 中島敦
Piece 「名人伝」
Reference 『中島敦』
Pages in Reference 19

Text

紀昌の家に忍び入ろうとしたところ、塀に足を掛けた途端に一道の殺気が森閑(しんかん)とした家の中から奔(はし)り出てまともに額を打ったので、覚えず外に顛落(てんらく)したと白状した盗賊もある。

Context Focus Standard Context
殺気が 額を打った (伝わった)

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 打つ = 伝わる 伝える=打つ

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 伝わってきた殺気を、殴打するための棒のように表現している。
心理描写 (psychological-description) 伝わってきた殺気に、額を棒などで激しく殴打されたように思われるほどの強烈さが感じられた、という主観的な認識が表現されている。