「遠くの遣戸の向うから、例の小猿の良秀が、大方足でも挫いたのでございませう、何時ものやうに柱へ駆け上る元気もなく、跛を引き引き、一散に、逃げて参るのでございます。しかもその後からは楚をふり上げた若殿様が『柑子盗人め、待て。待て。』と仰有りながら、追ひかけていらつしやるのではございませんか。」
| Context | Focus | Standard | Context | 
|---|---|---|---|
| 柑子 | 盗人 | (猿) | め | 
| Construction | |
|---|---|
| Mapping Type | 
| Lexical Slots | Conceptual Domain | 
|---|
| Preceding | Morpheme | Following | Usage | 
|---|
| Category | Effect | 
|---|---|
| 擬人法 (personification) | 柑子を盗み取っていった小猿に人間のような狡さ・賢さを認めていることが表現されている。 | 
| 当てこすり (innuendo) | 柑子を盗み取っていった小猿に狡さ・賢さを認めていることが表現されている。 |