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「路傍の人に過ぎない」

Page Type Example
Example ID a0346
Author 芥川龍之介
Piece 「芋粥」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 57

Text

人間は、時として、充されるか充されないか、わからない欲望の為に、一生を捧げてしまふ。その愚を哂ふ者は、畢竟、人生に対する路傍の人に過ぎない。

Context Focus Standard Context
人生に対する 路傍 (無関係) の人に過ぎない

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 路傍 = 無関係 関係=川端

Grammar

Construction
Mapping Type

 

Lexical Slots Conceptual Domain

 

Preceding Morpheme Following Usage

Pragmatics

Category Effect
カテゴリー転換 (-) つねに自分の内にしかない人生の経験が、観察可能な他者の経験のように分離しているように感じられる。
アナロジー・類推 (analogy) よく分からない欲望に身を亡ぼす人がいるという前文を受けて、それを嘲笑するものは人生を十全に生きていないという宣言をしている。
定義 (definition) 「その愚を哂ふ者」を比喩的に定義した形の表現となっている。