目次

「あの骨牌(かるた)の王様(キング)のような微笑を浮べているミスラ君」

Page Type Example
Example ID a0039
Author 芥川龍之介
Piece 「魔術」
Reference 『芥川龍之介』
Pages in Reference 246

Text

ふと気がついてあたりを見廻すと、私はまだうす暗い石油ランプの光を浴びながら、まるであの骨牌(かるた)の王様(キング)のような微笑を浮べているミスラ君と、向い合って坐っていたのです。

Context Focus Standard Context
あの骨牌の王様 ミスラ君 のような微笑を浮べている

Rhetoric

Semantics

Source Relation Target Pattern
1 王様 = 人間=大王

Grammar

 

Lexical Slots Conceptual Domain
A Source
B Elaboration
C Elaboration

 

Preceding Morpheme Following Usage
1 まるで ちょうど(ちょうど)
2 A の[ような] B の-「ようだ」「ごとし」で受ける場合
3 A [の]ような B 様-類似-連体形
4 B C を-目的・目標(他動詞)

Pragmatics

Category Effect
擬物法・結晶法 (hypostatization) 喩える人物をカードという非人間的なものにすることで、当該の微笑の妖しい雰囲気を際立たせる。