======= 「よくその方角にお気が附きましたね」 ====== |< 60% 30%>| ^ Page Type | Example | ^ Example ID | a2028 | ^ Author | [[name:daza00004693]] | ^ Piece | [[piece:daza000009265212-viyo]] | ^ Reference | [[reference:daza000009265212]] | ^ Pages in Reference | 446 | == Text == 「ご亭主の話に依ると、夫は昨夜あれから何処(どこ)か知合いの家へ行って泊ったらしく、それから、けさ早く、あの綺麗な奥さんの営んでいる京橋のバーを襲って、朝からウイスキーを飲み、そうして、そのお店に働いている五人の女の子に、クリスマス・プレゼントだと言って無闇にお金をくれてやって、それからお昼頃にタキシーを呼び寄せさせて何処かへ行き、しばらくたって、クリスマスの三角帽やら仮面やら、デコレーションケーキやら七面鳥まで持ち込んで来て、四方に電話を掛けさせ、お知合いの方たちを呼び集め、大宴会をひらいて、いつもちっともお金を持っていない人なのにと、バーのマダムが不審がって、そっと問いただしてみたら、夫は平然と、昨夜のことを洗いざらいそのまま言うので、そのマダムも前から大谷とは他人の仲では無いらしく、とにかくそれは警察沙汰になって騒ぎが大きくなっても、つまらないし、かえさなければなりませんと親身に言って、お金はそのマダムがたてかえて、そうして夫に案内させ、中野のお店に来てくれたのだそうで、中野のお店のご亭主は私に向って、 『たいがい、そんなところだろうとは思っていましたが、しかし、奥さん、あなたはよくその__方角__にお気が附きましたね。大谷さんのお友だちにでも頼んだのですか』  とやはり私が、はじめからこうしてかえって来るのを見越して、このお店に先廻りして待っていたもののように考えているらしい口振りでしたから、(...) |<80%>| ^ Context ^ Focus ^ Standard ^ Context | | | 方角 | (可能性) | にお気が附きました | == Rhetoric == |<60% 30%>| ^ ^ Category | ^ 1 | [[category:metaphor]] | ^ 2 | [[category:category-transformation]] | ^ 3 | [[category:analogy]] | == Semantics == |<80% 10%>| ^ ^ Source ^ Relation ^ Target ^ Pattern | ^ 1 | [[source:1.1730-22|方角]] | = | [[target:1.1330-18|可能性]] | [[mapping:metaphor--1.1730-22--1.1330-18]] | == Grammar == |<60% 30%>| ^ Construction | | ^ Mapping Type | |   |<60% 30%>| ^ Lexical Slots ^ Conceptual Domain |   |<80% 10%>| ^ ^ Preceding ^ Morpheme ^ Following ^ Usage ^ == Pragmatics == |< 80% 30%>| ^ Category ^ Effect | | [[category:category-transformation]] | 思考する話題の領域が、地理的な領域であるかのように捉えられる。 | | [[category:analogy]] | 空間的に探索することの類推として、心的な探索が捉えられている。 | {{tag> index:ex name:daza00004693 piece:daza000009265212-viyo reference:daza000009265212 category:metaphor category:category-transformation category:analogy mapping:metaphor--1.1730-22--1.1330-18 source:1.1730-22 target:1.1330-18 annotator_example:Y-Kasuga annotator_semantics:K-Kambara annotator_semantics:T-Komatsubara annotator_pragmatics:R-Kikuchi annotator_pragmatics:T-Komatsubara }}