ex:a1742

「人間が焼鳥と同じようにあっちこっちに死んでいる」

以前のリビジョンの文書です


「焼鳥[と同じように]」

Example ID a1742
Category 直喩・シミリ (simile)
Text

「三月十日の大空襲の焼跡もまだ吹きあげる煙をくぐって伊沢は当もなく歩いていた。人間が焼鳥と同じようにあっちこっちに死んでいる。ひとかたまりに死んでいる。まったく焼鳥と同じことだ。怖くもなければ、汚くもない。」(坂口安吾「白痴」: 275)

Context Focus Standard Context
焼鳥[と同じように] (人間)
  • 人間と焼鳥の共通点として「死んでいる」というのはやや不自然。ここでは焼鳥は、死んだ鳥を焼いたものと理解される。典型的な比喩と異なり、食べられる、という焼鳥の顕現特性はブロックされている。
Conceptual Mappings
Source Relation Target Pattern
焼鳥[と同じように] = 人間 死んでいる
Figurative Constructions
Construction 隠喩性構文
Structure と同じように
Function Source() = Target() ← Ground()
Rhetorical Effects
最終更新: 2019/08/01 14:39 (外部編集)